KOTCH(コッチ)


目的地の方向に物理的に矢印を向けて、道案内をする装置を作りました。スマートフォンの画面や地図を見るのではなくて、手でその矢印を触るだけで目的地の方角を知ることができます。スマートフォンなどの端末を使えば目的地の方向を知ることは簡単ですが、それらに明るくない方や、目の不自由な方でも容易に位置情報の恩恵を得られる手助けとなればと考え、開発しました。








以下、詳細

仕組み

コッチというのは、「こっちだよ!」という意味のコッチと、開発当時に出始めたスマートウォッチの「ウォッチ」という響きから取りました。最初はApple Watchのように腕時計型(小型)で軽量で、腕を触るだけで目的地の方向を常に指さしてくれるデバイスとして開発を始めました。ONE PIECEのエターナルポースの針を手で触れるものというイメージが分かりやすいかもしれません。
GPSセンサーを使って、コッチが地球上のどこにいるのかを把握します。そのうえで磁気センサーを使って、北に対して、コッチがどういう角度で空間に存在しているかを取得します。目的地のGPS情報をあらかじめ登録しておけば、これら2つのセンサーからの情報を使って、目的地の方向を計算し常に指さし続けることが可能となります。
矢印を回転させる動作には、角度を指定すればその角度に向く、サーボモーターを使用しました。本来は小型なデバイスを目指していたのですが、サーボモーターに磁石が使われているため、その漏れ地場によって、上記の磁気センサーに影響を与えてしまうことが分かりました。そのため、磁気センサー磁気センサーを十分に離す必要があり、どうしても小型化が難しいという結論にいたり、手のひらからややはみ出るサイズとなりました。360°回転できるサーボモーターは大型となるため、小型の180°回転できるサーボモーターを使用し、カバーできない角度のときは0°、180°の角度で細かく針を振動させることで、「こっちだよ(目的地の方向はサーボモーターの領域外だよ)」とアピールするようにしました。
この作品で得た知識が、のちの「カサナビ」や見えない糸で繋がった糸電話「ミエナイトデンワ」へと続いてい行きます。




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