レシート名刺プリンタ(レシートくん)

business card printer using a thermal printer


レシートに使われているプリンタ(サーマルプリンタ)を使って、その場で名刺を印刷する装置です。その場で印刷するので、本来、あった後に名刺に書くような情報。お会いした日時やイベント名を名刺に書き込んだ状態で渡すことができます。


背景

展示イベントに参加する際に、自分のウェブサイト、問い合わせ先、SNSを書いた名刺をブースに置いて展示することがよくありです。 通常の名刺では、イベントに必要な分の名刺を予め予想して印刷しておく必要があります。しかしイベント前は作品製作も佳境を迎えているため名刺を作っている時間さえも惜しいことも多々あります。予め名刺を作っていたとしても、途中で名刺が切れてしまうことや、必要以上に作りすぎてしまいく配り切れないこと(次のイベントでは情報が古くなってしまい廃棄すること)も多々あります。
レシートくんは、レシートに使われている感熱紙に名刺に書かれている情報を印刷して、その場でできたての名刺を手渡すことができるプリンターです。
その場で印刷することで、以下の利点があります。 名刺を過不足なく印刷できます(名刺を切れや作りすぎがない)。 用意するのはロール紙だけで、インクは不要です。 その場で配り切れるため、その時だけの情報(日時、名刺交換したイベント名など)も印刷することができます。 この作品は作品でありながらイベントで実際に名詞を配布するのに使用していたため、海外のイベントを含めて一番多くのイベントに持ち込んでいます。

図 レシート名刺プリンタと印刷した名刺








以下、詳細

仕組み

レジマシンに使われているサーマルプリンタは非常に高額で、制御方法が公開されていたいものあり、個人が手を出すのにハードルがありましたが、近年ではMaker向けでマイコンから制御できる安いサーマルプリンタ(1万円以下)が販売されています。私はAdafruit社製のサーマルプリンタを使用しています。
制御はArduino Unoを使用しています。印刷する画像は予め0と1(サーマルプリンタは0は白、1は黒で印刷します)に変換して、Arduinoの不揮発メモリ領域に保存しています。安いプリンタは日本語に対応していない場合も多く、日本語を印刷できません。そこで日本語の部分も画像と同様に0と1のデータに変換してArduinoに保存しています。

図 名刺の例
画像と日本語は0(白)と1(黒)の画像に変換してArduinoに保存している。



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