KOTCH2 version of walking stick
目的地の方向へ傘を倒す装置です。傘が倒れた方向へ歩いていけば、やがて目的地へたどり着くことができます。ドラえもんのたずね人ステッキを具現化したものと思っていただくと想像しやすいかと思います。
内蔵されたGPSセンサーや磁気センサーを使って、目的地の方向をリアルタイムに計算しています。2個のサーボモーター(360°回転するサーボモータ)を使用して、目的地の方向へ傘を倒しています。
この作品は目的地の方向を指差す装置「 KOTCH」の続編であり、目的地の方向へ傘を倒す装置、「カサナビ」のプロトタイプにあたります。
傘の持ち手に取り付けたセンサーボックスに内蔵したGPSセンサーと磁気センサーによって、地球上の自分のいる位置と北の方角を取得し、自分の位置から見た目的地の方角をリアルタイムに計算しています。スイッチがついており、そのスイッチを押すことで、計算を開始します。
傘を倒すために2個の360°回転するサーボモーターを使用しています。1台は傘を倒すモーターで、もう1台はそのモーターを360°の任意の方向へ回転させるモーターです。傘を倒す様子は次の動画をご確認ください。360°任意の方向へ傘を倒す必要があるために、ケースは円筒形である必要がありました。そこで、食品保存用のプラスチックのケースの円筒形の物を加工して使用しました。
またセンサーが傘の取手についているのは、この2個のモーターの磁場が、磁気センサーに影響を与えるため、できるだけ話して取り付けたかったためです。
「こっち!2 ステッキバージョン」を製作してわかったことは、既存のケースやパーツを使用するだけでは小型化が難しいことでした。そこで次に製作した「カサナビ」では、3Dプリンタを導入したことにより、小型化を実現しました。
この作品をニコニコ動画にあげたところ、大きな反響をいただきニコニコ動画 総合ランキング(デイリー)で『科学・技術』1位になり、ニコニコニュースで2回の記事掲載や、週刊アスキーに取材いただきました( No.1081 (2016年6月7日発行)の「中の人」特捜部に掲載)。